「5月 安曇野バイオグラフィーワーク・リトリート」終了報告

5月14日~16日、安曇野にある穂高養生園で「バイオグラフィーワークをベースにしたリトリート」を開催しました。2019年に初めてこの宿を訪れた際、その佇まいに惚れこみ「ここでバイオグラフィーワークのリトリートをやりたい!」とその場で企画を持ち込んだ経緯があります。その後コロナ禍もあって、今回3年越しの実現となりました。

お天気にも恵まれ、安曇野の森、渓流、澄んだ空気、焚火、温泉、細胞まで喜ぶようなとびきり美味しい食事、といった「場の力」に助けられ、参加者たちとかけがえのない豊かな時間を持つことができました。

プログラムの内容を少し紹介すると、まず毎日、宿の近くの森に出かけ、一連のクリエイティブ・アクティビティーを行いました。特定のお題のもと、手紙を書いたり詩作をしたり身体表現を使ったり…森の中で渓流の音を聞きながら行うと、インスピレーションが湧いてくるから不思議です。新棟の素敵なホールでは、シュタイナーが唱えた「人生のアーキタイプ(元型)と七年期」について概説し、アート(クレヨン画や粘土造形)とダイアローグを使ったバイオグラフィー・ワークに取り組んでもらいました。そのほかにも、ジャーナリングなどいくつかのアクティビティーを交え、過去を振り返るだけでなく未来を感じとるプログラムとなるよう企画しました。

2日目の夜の焚き火は、特に何をするとも決めていなかったのですが、参加者の音頭でみんなの輪唱が始まると、夜空にぽっかり朧月が上がってきました。燃え上がる炎の美しさもさることながら、熾火(おきび)のきらめきが忘れられません。人生には外に燃え上がる時期もあれば、熾火のように内が輝く時期もあるなー、と。

今回つくづく感じたのは、森の力の偉大さです。森(自然)に浸り森とつながると、本来の自分とすーっとつながれる、そうすると他の人たちとも気負いなくつながれる、そう感じたのは私だけでしょうか?気づきを後押ししてくれた安曇野の森に感謝。そして、今回様々な気づきを共にしてくれた仲間たち、参加者の皆様に心から感謝します。

✫10月1日~3日にも、穂高養生園で同様のリトリート開催を予定しています。申込みについては、またあらためてお知らせ致します。

参加者の声

Facebookの投稿で知って、すぐにこれは参加したい!と申込みました。バイオグラフィーはずっと学びたいと思っていたことだし、穂高養生園も体験したいと思い…。大変よく練られ、準備されたプログラムだと感じました。アート体験を通して、たくさん気づきを与えていただきました。お二人の語り口もとてもおだやかで心地が良かったです。過去を振り返ることで、現時点の自分の状況を把握することができました。気になっていること、これからのこと、少し見通せたような思いです。(渡邊恵さん)

豊かでおちついた環境をつくって下さり自分と向き合うことができました。手をうごかし、五感をつかうさまざまなワークに加えて、穂高養生園で丁寧につくられた食事や身の回りの道具など、暮らしと地続きの環境が、記憶にもやさしくつながったように思います・・・。森との対話は最高の体験です。ワークで浮かんできた大切なことも日々の暮らしにとり入れたいです。今はなんだかふんわりとしています。(A.I.さん)

とてもいい時間になりました。森での対話の時間が特に内側に入り込めてよかったです。最初は、思ったよりワークが少ないのかな?と思いましたが、このゆったりとした流れが、いろいろな気づきをうながしてくれた気がしています。この場所でこのような機会を作って頂きありがとうございました。(大月宏美さん)

顔をあげれば新緑が目にとび込んでくる。静けさを味方に自分自身とつながることができたことをとてもうれしく思います。自分自身とつながる、身体感覚を通すことでより真実につながれる感覚。自然の力はありがたかったです。個人的には “ソロキャンピング” に来ていたようにも思えます。(Y.K.さん)

いろいろ新しい体験ができ、身も心もリフレッシュできました。森での体験、とくに詩を書いたことは自分の心と向きあう体験で、自分自身の中の新たな発見でした。未来に向けての問い、とくに扉を開いて自分の内奥の自分と出会う体験はとても印象に残りました。(匿名)

直感的に、今自分に必要な感じがして申し込んだのですが、その直感は間違っていなかったなあと思います。バイオグラフィーワークへの興味がより強くなりましたので、また機会があればワークに参加したいと思いました。(E.M.さん)

また養生園で企画して下さい。とても良いリトリートでした。天気に恵まれて良かったです。(原和子さん)

3日間の作品たち
川を渡って森へ
森でダイアローグのお相手を見つける
森の木と岩
新棟のホールにて
川辺でたたずむ
きらめく熾火(おきび)
細胞まで喜ぶとびきり美味しい食事
正福寺から続くトレイルにて
こんなゲストも

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